お読みあそばせ

もはやただの日記

2017-01-01から1年間の記事一覧

背中合わせの無数の世界「僕が愛したすべての君へ」「君を愛したひとりの僕へ」

パラレルワールドのSF小説。作者がラノベも書いているのもあり、だいぶラノベよりで読みやすい。一気に読んでしまった。 この小説は同じ人間が主人公の、別々の世界の物語である。ここで「どっちから読むか問題」が発生する。どっちから読むかで物語の印象が…

帰ってきたシャマラン「スプリット」

シャマラン監督の名前に聞き覚えなくても、我々世代なら「シックス・センス」くらいは知っている。「アンブレイカブル」「サイン」くらいは見てるぞ。 そんなシャマラン監督が帰ってきた! 風キャッチコピーの、多重人格ものミステリー映画でした。 多重人格…

行ったことないけど井の頭公園が100周年記念だそうで「PARKS」

いろいろ調べました。なにしろ行ったことがないから。映画ではすごく広そうだった。 正式名称は「井の頭恩賜公園」。100年前の5月に開園して、面積は約41万平方キロメートル。北大札幌キャンパスの1/3くらい。大通り公園の4倍くらい。 面白いなーとずっと思…

またも好きな、ひっそりした受けと性にホンポーな攻め「さよなら一顆」

久しぶりに、リアルなディアプラス文庫を読んで、紙は白く、厚く、懐かしかった。しかしこんなに文字は小さく行間は詰まり気味だったっけ。Kindleで読んでいると、行間やフォントは統一されるので読みやすくなる代わりに、メーカーが工夫している温度は感じ…

キャラクターそれぞれが生き生きしていてかわいかった〜「後宮饗華伝」

女子向けラノベを、エロを含む含まないに関わらずティーンズ文庫とよんでいます。 さてGWです。市民共同書庫ブックオフが本20%オフとのことなので、本棚を整理して新しい本をいくつか購入しました。本作ははるおかりのの後宮シリーズ2作目です。1作目、読ん…

お兄さんと美少女の”知る”をめぐる旅「know」

とタイトルに書いたものの、これはひとりの天才から派生した、ふたりの天才を観測した弟子の話だった。端的にいうと、やや性にだらしないお兄さんと、魔法使いレベルの天才美少女の話である。萌えた。 最初に言っておくが私は「正解するカド」を見ていない。…

不自然に黒人が多いけどいろんな都合があるししょうがない「美女と野獣」

世の中にはジブリ映画で育った子どもと、ディズニー映画で育った子どもがいて、これはしばしば夫婦間でも問題になっているらしい。 我が家はディズニーで育てられ、ディズニーオタクではないにしろ、それなりにディズニー過激派である。しかし今作はエマ・ワ…

皆川竜起、恋を知る「横顔と虹彩~イエスかノーか半分か 番外篇~」

ディアプラスはちょっとKindle化が遅い。イエスノー1巻から好きだった皆川竜起編ということで、すごく! 楽しみにしていた!! チャラチャラしていて緊張知らず、挫折しらずの皆川が、初めての挫折、緊張、初めての本気の恋というニヤニヤが止まらないお決ま…

受けの一途さ・かわいさに攻めが釣り合ってない「愛しのニコール」

この作品も一度読んでいて、「2017年度版このBLがやばい!」にも感想を寄稿している。 このBLがやばい! 2017年度版 (Next BOOKS)作者: NEXT編集部出版社/メーカー: 宙出版発売日: 2016/12/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る ゲイだから田…

主人公が好きになれるかどうかで評価が変わると思う「虐殺器官」

初めて読んだのはずいぶん前で、映画を見ても内容をはっきりと思い出せないほどだった。もちろん映画の前に読み返す、という無粋なことはしない。 映画を見終わって改めて読み直した。かなりゆっくり。 虐殺器官とハーモニーどちらが好きかと聞かれれば、ハ…

実写のビジュアル情報がリッチすぎて逆にCGかよ……「ゴースト イン ザ シェル」

見ましたよ。実写版攻殻機動隊「ゴースト イン ザ シェル」を。 当初テレビでの紹介が「過去のない少佐が過去を求めて戦う」でいや〜違うっしょ〜と思ったのだが、見に行ってよかった。これは攻殻機動隊に名を連ねていい映画であった。 吹き替えで見に行った…

記念すべきKindle100冊目のBL小説は至高のおっぱいミルク「ご褒美には恍惚ミルクを」

未読のBL小説も何冊かあるものの、買ったのはこれが100冊目ですって。本作は「下僕には極上ミルクを」のスピンオフながら、これを読んでなくても楽しめるので、おっぱいミルクが気になる方はぜひ読んで下さい。 下僕には極上ミルクを作者: バーバラ片桐出版…

15年ぶりに自転車に乗った(Pacific CarryMeレビュー)

中学? くらいに自転車を買ってもらった。たしか紫がかった水色の、中学生らしいかわいい自転車だったと記憶している。 24インチの女の子向け自転車を、なにを思ったか父親が試乗し、本屋まで行ったのだが、カギを持っていくのを忘れ、駐輪したらそのまま盗…

恋愛にもほうれんそうが重要だと教えてくれる「365+1」

これの前に読んだ凪良ゆうの作品が「愛しのニコール」のせいか、同じ系列だなあと。 攻めが言葉が足りない男っぽい攻めで、受けはいろんなことを考えて、でも口にできない女っぽい受けで、すれ違う二人の話。 受けと攻め、交互に語られる章立てがわかりやす…

またしても7巻が待ち遠しい「カブキブ!」6巻

アニメ化も決まってめでたいカブキブ、先日7巻が発売した。さっそく読んだけど、またしても週刊少年ジャンプか!? というぐらい、いいとこで終わってしまった。 そもそもこの作品は小説なのに、ジャンプみたいに引きが強すぎる。6巻は一段落ついて「7巻はじ…

地味すごいメガネ用洗浄剤「メガネのシャンプー」

メガネを日常的にかける人は知っているかもしれないけど。もうメガネのシャンプー使い始めて何年もたっている。書こうと思ったのは、先日、母が入れ歯洗浄用として超音波洗浄機を購入したからです。 ちょっと憧れの超音波洗浄機。あれそのものの水を入れ替え…

川の流れのようにスムーズな話作りと深読みしがいがあった『ひるね姫』

これの前にSINGを見たせいでどうしても比較してしまう。SINGがバン! バン!と大胆に場面を転換するスピード感のある映画なのに対し、ひるね姫はストーリーがぬるっと繋がっている感じ。 このへんはさすが神山監督だな〜と思います。そもそもの話作りがとて…

経営者として根本的に終わってるバスター・ムーンを、最後の歌で全部ぶっとばす映画『SING』

大人になると「いやいや、ありえんでしょ」と思うことが増えた。大人なうえ、嫌らしいオタクなのでたとえアニメでも、分かりきったゲスを見るとイラッとする。 本作の劇場支配人バスター・ムーンがまさにそれだった。 貧乏なら貧乏でいいじゃん! 夢があるな…

同僚からもあの人結構純情だからなと言われてる『溺愛オトコと純愛ヤロウ』

Kindleだとまとめ買いができてありがたいですね。 先日読了した『デンパ男とオトメ野郎』の続きですが、案の定事件は全然解決しません。 男と男がくっついたら次は失恋の危機にきまっている。本作もそれをきちんと踏襲しているが、前作終わりでちらっと出て…

刑事モノだと思ったらドタバタ純愛ものだった『デンパ男とオトメ野郎』

刑事モノBLで、表紙が小山田あみなら本格的な事件! 推理! と腐女子ならたいていが思うだろう。本作は違った! 事件は深刻だし死体も凄惨だが、事件は解決しないし、推理もしない。 メインは公安の天然デンパ系男と、チャラついた見た目に似合わず純愛した…

プリンセスではなくむしろ王だった「モアナと伝説の海」

ビジュアルはCMよりかなり好きだった。人物の凹凸のないふっくらした体。どうかな、と思っていたけど画面の中活発に動く人間に説得力があった。岩登りしたりイカダで航海するなら、手足太いほうがいいよね。 ストーリーは出だし、(リトルマーメイドの)アリ…

賛否両論、噂の映画『LA LA LAND』見てきた

結論からいうと私はセブ派の女です。 さて、世の中には男がいないと生きていけない女がいる。私は「いや、いいんだ。いいんだけど、週末ごと彼氏なるものと遊びにいくのが非常にめんどくさい。自分がとくにそういう気分じゃないのに人と遊ぶの、給料欲しい」…

感想文用のブログを開設しました

こんにちは。ユーホです。 感想文用のブログを開設しました。というのも、本や映画の感想はTumblrでも書きやすいのですが、シチュCDの感想が書きにくかったからです。気分的な問題でした。あとはてなブログへの憧れなど。 Tumblrは散文的なものを書くのには…