お読みあそばせ

もはやただの日記

BL作品

お手本のような同人誌だと思う「お医者さんのお引っ越し」

本作は「お医者さんにガーベラ」「お花屋さんに救急箱」に続く3本目*1。お医者さん(受)とお花屋さん(攻)の仲もほとんど夫婦になり、家(花屋)をリフォームして二人の終の棲家にしましょうかという話しです。 リフォームといってもボロ家なので、ほとん…

幸せで濃密なエロにエロを重ねても破綻なし!「四獣王の花嫁」

エロいBL小説が読みたいとき、思い浮かぶ作家は重めの作風で、もっとハッピーでぐずぐずのエロが読みたいんじゃい! そんなときは本作です。*1 ものすごく端的にいうと幸せで綺麗でかわいい肉便器と、幸せで仲良しの穴兄弟。4Pが2回、2Pが2回、触手の尿道責…

お笑いBLの描写は耽美であればあるほど笑えてしまう「妖精ハンター×DT 〜四十歳童貞男の逆襲〜」

童貞が魔法を使えるようになるBLは何冊かあります。 本作はハードボイルドBLが得意の著者の、お笑いBL。同じような濃厚な描写が味付けでこれだけ笑えるのはお見事です。 本作については感想をどうこう述べるより、引用ツイートを見てもらった方がはやいので…

魂のBL「ショートケーキの苺にはさわらないで」

すでに1回は読んでいるんですが、近々スピンオフがでるので改めて読みました。いや〜〜〜〜、魂のBLですわ。 商業のBLには肉体関係がほぼ必須、といわれているのは、やはり肉体関係が言葉にせずとも分かる、男と男が真に愛し合っている証拠だからだと思いま…

ついに「蒼穹のローレライ」

何かを語ろうとすると、物語の確信に触れねばならないので、あらゆるネタバレを許容できる方のみ読んで下さい。

気分はまさに奴隷愛好家「熱砂と月のマジュヌーン」

もともと同人誌だったので、過激(作者のマイナーな趣味)なのは言うまでもなく。 BLでアラブものというと、まかり間違って奴隷として売られた受ちゃんが、優しい王子に買われたりする感じを想像しますが、今回は違う。木原音瀬だから。 今作の受けちゃんは…

またも好きな、ひっそりした受けと性にホンポーな攻め「さよなら一顆」

久しぶりに、リアルなディアプラス文庫を読んで、紙は白く、厚く、懐かしかった。しかしこんなに文字は小さく行間は詰まり気味だったっけ。Kindleで読んでいると、行間やフォントは統一されるので読みやすくなる代わりに、メーカーが工夫している温度は感じ…

皆川竜起、恋を知る「横顔と虹彩~イエスかノーか半分か 番外篇~」

ディアプラスはちょっとKindle化が遅い。イエスノー1巻から好きだった皆川竜起編ということで、すごく! 楽しみにしていた!! チャラチャラしていて緊張知らず、挫折しらずの皆川が、初めての挫折、緊張、初めての本気の恋というニヤニヤが止まらないお決ま…

受けの一途さ・かわいさに攻めが釣り合ってない「愛しのニコール」

この作品も一度読んでいて、「2017年度版このBLがやばい!」にも感想を寄稿している。 このBLがやばい! 2017年度版 (Next BOOKS)作者: NEXT編集部出版社/メーカー: 宙出版発売日: 2016/12/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る ゲイだから田…

記念すべきKindle100冊目のBL小説は至高のおっぱいミルク「ご褒美には恍惚ミルクを」

未読のBL小説も何冊かあるものの、買ったのはこれが100冊目ですって。本作は「下僕には極上ミルクを」のスピンオフながら、これを読んでなくても楽しめるので、おっぱいミルクが気になる方はぜひ読んで下さい。 下僕には極上ミルクを作者: バーバラ片桐出版…

恋愛にもほうれんそうが重要だと教えてくれる「365+1」

これの前に読んだ凪良ゆうの作品が「愛しのニコール」のせいか、同じ系列だなあと。 攻めが言葉が足りない男っぽい攻めで、受けはいろんなことを考えて、でも口にできない女っぽい受けで、すれ違う二人の話。 受けと攻め、交互に語られる章立てがわかりやす…

同僚からもあの人結構純情だからなと言われてる『溺愛オトコと純愛ヤロウ』

Kindleだとまとめ買いができてありがたいですね。 先日読了した『デンパ男とオトメ野郎』の続きですが、案の定事件は全然解決しません。 男と男がくっついたら次は失恋の危機にきまっている。本作もそれをきちんと踏襲しているが、前作終わりでちらっと出て…

刑事モノだと思ったらドタバタ純愛ものだった『デンパ男とオトメ野郎』

刑事モノBLで、表紙が小山田あみなら本格的な事件! 推理! と腐女子ならたいていが思うだろう。本作は違った! 事件は深刻だし死体も凄惨だが、事件は解決しないし、推理もしない。 メインは公安の天然デンパ系男と、チャラついた見た目に似合わず純愛した…