お読みあそばせ

もはやただの日記

経営者として根本的に終わってるバスター・ムーンを、最後の歌で全部ぶっとばす映画『SING』

大人になると「いやいや、ありえんでしょ」と思うことが増えた。大人なうえ、嫌らしいオタクなのでたとえアニメでも、分かりきったゲスを見るとイラッとする。
本作の劇場支配人バスター・ムーンがまさにそれだった。
貧乏なら貧乏でいいじゃん! 夢があるならあるで! まわりが見えてないふりして突っ走るの、さすがにイラッとするんですけど!

しかし前述した通り、私はいい大人のオタクなので「まあまあ、アニメ映画だしイルミネーションが作ってるんだから、勢い映画だよ。落ち着け」と自分に言い聞かせた。

おおよそ1時間以上、バスター・ムーンにいらついたあと、彼を捨てずにただ歌いたい一新で集まってくる、オーディション合格者よ……。なんていいやつらなんだ。

坂本真綾トレンディエンジェル斎藤に始まり、長澤まさみスキマスイッチ大橋、山寺宏一MISIAの歌唱力に圧倒されて「なんかもう……この前の1時間半はどうでもよかったんや」という気分にさせられた。
LA LA LANDの方がまだラストまでの話に意味があった。そのくらい意味がない映画だったけど、ラストの歌のシーンは本当に素晴らしかった。要するに超すごいカラオケ大会を映画にした、という映画でした。バカなの? でもイルミネーションのそういうところは嫌いじゃない……。 周囲がじっと鑑賞している中、「イエーーーイ!」と拳振り上げたくなったのは私だけではあるまい。応援上映あったら行くわよ。

帰宅後、日本語版サントラが欲しいと思ったのだが、いろんな事情で坂本真綾&トレンディ斎藤のテイラー・スウィフトと、MISIAスティービー・ワンダーは収録されてなかった。
DVDを……買うしか……?

2017/06/05 追記

DVDのジャケットのセンター、彼でいいの? 日本で人気があったからなのか……。みんなそれぞれに悩みを抱えているのに、なんの悩みもないブタがセンターなの、広告代理店の策略をひしひしと感じる。

シング-オリジナル・サウンドトラック

シング-オリジナル・サウンドトラック