世の中にはジブリ映画で育った子どもと、ディズニー映画で育った子どもがいて、これはしばしば夫婦間でも問題になっているらしい。
我が家はディズニーで育てられ、ディズニーオタクではないにしろ、それなりにディズニー過激派である。しかし今作はエマ・ワトソンのベルぶりがすさまじく、黄色いドレスはそのままで過激派もうなるビジュアル再現率なのは間違いない。
不自然に黒人が多いことを除けば。
これはもう、しょうがないと思った。時勢の都合もある*1。しょうがないんだけど、本屋のおじいさんが黒人のおじさんに、羽箒のフィフィ、ワードローブの圧倒的黒人感のミスマッチさがどうしても拭えなかった。
昆夏美と山崎育三郎に罪はないが、ディズニー過激派としてはアニメの吹き替えと違う*2キャストの歌を聞いたら怒りで隣の人殺しそうで、珍しく字幕を見に行ったが、ビジュアルの情報というそもそもの問題だった。
ちなみにエマ・ワトソンの歌は最高だし、ダン・スティーブンスの声はいいし、ガストンの再現率が高くて*3爆笑だった。ラストは拳高らかに上げて「ガストンを殺せー!!」と応援したくなるし、往年の美女と野獣ファンはアニメを見返してから行っても楽しめるはずだ。少なくとも歌は覚えていく日本語訳の部分の違いが楽しめるし、歌詞の和訳を見なくていいから楽です。
全体にはアニメにはなかった歌もあったり、アニメを壊さない程度の改変、というより補足もきいててよかったと思う。
本当に、黒人がこの時代奴隷以外に存在していたという、視覚情報がすごいから、これを許すのに若干の時間が必要だ。2回目も映画館で見たいけど黒人キャストに慣れてから落ち着いた精神状態で見たい。
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