シャマラン監督の名前に聞き覚えなくても、我々世代なら「シックス・センス」くらいは知っている。「アンブレイカブル」「サイン」くらいは見てるぞ。
そんなシャマラン監督が帰ってきた! 風キャッチコピーの、多重人格ものミステリー映画でした。
多重人格ものミステリーといえば、「24人のビリー・ミリガン」とか、「多重人格探偵サイコ」とか、「十三番目の人格ISOLA」とか「症例A」とか。まあ、好きなんですが、好きだと後半戦は消化試合でした。
小説だと、結末がわかっても読みたくなるものがあるんですが、映画はそうじゃないことが多い。なぜだ。つまらなくはなかったけど、結末がわかってしまえばあとは、もう、本当に、申し訳ないが消化試合だった。端的にいうと退屈だった。
ジェームズ・マカヴォイの演技わけは確かにすごかった。23+1人分の人格の半分くらいしか出てこないのを差し引いても。ただ外国人の演技とか喋り方の差を、多分現地の人より感じられないので吹き替えで見たかったなあ。
アニャ・テイラー=ジョイは本当にかわいいんだけど、とばっちりで攫われて理不尽*1。あの結末も彼女にとってはハッピーとは言い難くて、次回になんらかの救済があるのかなって。こういう後味は監督らしいと思います。
一番好きなシーンは24人目が目覚めて「やばい逃げなきゃ!」というシーンで、友人に「逃げよう!大丈夫!?」って言った瞬間、ホラー映画でよくある、ズルズルーって何かに人間が引っ張り込まれるやつ。定番ですね。定番だからこそ爆笑した。
次回について。
2作目だってよ(爆笑)。これから見に行く人はぜひ1作目の「アンブレイカブル」を見てから行くとより楽しめると思う。
ラスト、ブルース・ウィルスが出て来るのだが、誰かと見に行ってたらその人に「人間を超越した多重人格者ビーストVSラッキーマン」で盛り上がりたかった。
結末が途中でわかってしまったので、「ラストのブルース・ウィルスで爆笑したし、映画のポイントで見たからまあまあだったな」という評価にしかならない。消化試合にならなかったら、結構好きなタイプの映画だったんじゃないか?
なんにしても続編は2019年とのこと。楽しみです。
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*1:一番理不尽なの先生だけど…