お読みあそばせ

もはやただの日記

キャラクターそれぞれが生き生きしていてかわいかった〜「後宮饗華伝」

女子向けラノベを、エロを含む含まないに関わらずティーンズ文庫とよんでいます。
さてGWです。市民共同書庫ブックオフが本20%オフとのことなので、本棚を整理して新しい本をいくつか購入しました。本作ははるおかりのの後宮シリーズ2作目です。1作目、読んでないけど全然話は通じます。

以前から、小説のグルメものどうなんだろうと気になっていました。あとA3!にハマったこともあり、ヘテロものの研究のために面白いティーンズ文庫を読みたかった。
後宮ものって、難しそうなイメージで、実際、漢字が多いし、人名と階級名と別々でとっつきにくい印象ですが、十二国記とか好きなら大丈夫。ティーンズ界隈では後宮ってわりとメジャーな題材ではないでしょうか。

ヒロインは貧乏な家で、両親とは死別、兄に売られて逃げたところを拾われて……という悲惨な過去があるし、ヒーローも毒殺未遂された過去から、自分で作ったクソマズ芋しか食べない、という大変そうなバックがあるものの、キャラクターがコロコロしててかわいくて、読むのが止まらなかった。
ヒーローがクール系のキャラなのに、ヒロインのこと慮るようになってからが、まさに乙女ゲーの攻略キャラみたいで好感が持てる! 遙か5の瞬*1みたい。 メインの二人のそばで、別な恋も展開しているのもよいです。脇役が魅力的な小説でした。

ごはん描写もとってもよかった。なんとメインはごはんではないので、それほど常にごはん食べてるわけじゃないけど。裏表紙によると「おいしい中華後宮ミステリー」。
皮の厚い肉まんや小籠包が食べたくなるが、そんなものうちにはなかった。

このシリーズ、時間が10年単位で写っていくみたいなので、どこから読んでも問題ないとは思いますが、キャラの成長が見られるすばらしい時間変異ですね。他の作品も読みたい。

*1:クーデレの兄キャラでくっついてからは過保護が止まらない