まさかスクナにそんな過去があったなんてね。
アニメ「K」のスピンオフ小説であるが、Kはそもそもアニメで描いているのは、一番派手なシーンだけなので、オタクが喜ぶキャラクターの掘り下げは小説やマンガを読まないと、ほぼ全くわからない。
不親切な設計ですが、それでもアニメは面白い*1。
アニメではスクナ、cv釘宮りえのめちゃ強い子ども。という印象だったのですが、彼もまた、心に傷を抱えたKの登場人物で、jungleはそんな彼が唯一見つけた世界であった――完!
幸せな世界はアニメですでに崩壊していて、二人目の友だち・流も死んでるし、彼のことを思うとただただかわいそうになってしまった。
でも、シロもアンナも宗像もきっと「それが生きていくっていうこと」と言いそうだし、事実世界は理不尽なので、スクナには強く生きて欲しい。
それと別に流もかなり好きなキャラだったんですが、改めて彼がどのような理念のもと戦っていたのかわかり、ゾッとしました。
流の「迦具津事件のとき、すべての人間が王ならこんなに被害はでなかったから、みんな王になるべき」という強引な方法は「石盤を破壊する」という、別の方向からのアプローチで解決さたことを考えると、K2期の最後のバトルは、信念の戦いであり、それはめちゃ熱い展開だったなと、思います。
K、主要登場人物の過去がそれぞれつらいところ、本当に大好きです。
- 作者: 鈴木鈴(GoRA)
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*1:アニメの世界の常識をいちいち説明しないのが好き