お読みあそばせ

もはやただの日記

米林監督の巣立ちを感じさせる映画だった「メアリと魔女の花」

公開初日のわりにそんなに混んでなくて、夏休み前だからかな〜? というのが第一印象。映画はいろいろ惜しい部分もあったけど、米林監督の巣立ちアニメとして、これ以上のものはないのでは!? よかったです。

これ、当初見に行くつもりはなかったんですが、神木隆之介が極大魔法の生贄になり、それをメアリが助けに行くらしい、と知って見に行くぞ! と。まあ、そこはすごくよかったです。ピーターは思ったより脇役も脇役というか、物語のために存在するキャラクターだったけど(十束みたいな)。

私がこの映画で一番よかったと思うのは、メアリがいいやつであること。アリエッティもいいやつだったけど、杏奈は嫌いだった……。メアリがすごくいいやつで、自分のケツを拭こうとするのはとても好感が持てました。
ラスト、「それでいいんかい〜」と思ったけど、夜間飛行を見つけて魔女になったのも偶然で、メアリにとって魔女は一夜の夢。人生の命題じゃなかったし、ドタバタに巻き込まれただけだし、これでいいのかなと。
動物がいっぱい湧いてくるシーンは好きでした。あなたの好きな動物がいるかな!? と思いながら、オオアリクイが走ってきたときは拍手したかった。

ジブリの血脈を受け継ぐからこそ見受けられる厳し目の評価に、「作らない人間とはかくも無情なものなのか」と涙がでそうです。
しかしサラッとした映画ではあったので、次回作に期待大。