結論からいうと、1000円握りしめて薬局で適当な酔い止めを買って飲め。
だけどそれでは味気ないので、自分の設定を紹介とあわせて情報を整理しようと思う。ポイントは、カメラの追従と追加のモーションですが、お付き合いください。
ちなみにサイバーパンク2077(以下サイバーパンク)に関しては発売当初PS4でクリアしましたが、現在自分の環境はPS5になっているのでキャプチャはPS5、おおむねデフォルトのものになります。
以前に書いた記事はこちら。
サイバーパンクで3D酔をある程度克服した人間の知見 - お読みあそばせ
- 前提:画面酔いは脳の演算不足で起こる
- ではまず、酔い止めを飲みます
- オプションを開いて設定を見直します
- 酔い止めリストバンドはもうしてない
- 最近酔いで諦めたゲーム:セールで買ったGod of War(以下GoW)
- 設定に気が利いてるゲーム:スカーレットネクサス
- 慣れるしかない、がんばろう
前提:画面酔いは脳の演算不足で起こる
脳が処理しきれない映像を取り込んでいると酔う、とされている。脳というCPUが処理落ちして「ングググ……」となっている状態だ。目で見てる情報と、体が受けてる情報の誤差を脳が処理しきれていないらしい。
母はレストランのテーブルが、床や空間に対して少しずれてると「気持ち悪っ」といってテーブルを直したり、席を変えたりするのを思い出す。
つまり思ったとおりに画面が遷移すれば酔わないはずだ。
思ったとおりの画面にするというのは、メチャ・キレイな3Dゲームの詳細度・自由度を少し落とすということ。
ほとんどの人はアンダーテイルやテトリスでは酔わない。FPSで感度1万倍にすれば原理上は相手より早く動けるかもしれないけど、あなたの脳はそれに耐えきれていない。
ではまず、酔い止めを飲みます
私は1日1回酔ってからでも効くアネロンが好きですが、普段使っているものがあればそれを。大正製薬のセンパアでも浅田飴のトラベルドロップでもエーザイのトラベルミンでもいい。
ゲームする直前ではなく、少し前に飲むか、飲んだら少し待ってからゲームしましょう。即効性、すぐ効く、というコピーがないかぎり、薬が効くまで30分から1時間はかかる。薬って本当によく効くんだ。
オプションを開いて設定を見直します
ここから肝心のゲームの詳細度・自由度を落とす設定をしていく。薬はもったいないという人はよく読んでくれ。
重要っぽいところから説明していきます。キャプチャはすべてサイバーパンクのものですが、酔う原因はサイバーパンクだろうがバイオハザードだろうかAPEXだろうが基本的には共通しているので、似た設定を見つけてください。
ゲームプレイ < 追加のカメラモーションを切る
走ったり歩いたりするときに画面が揺れる機能です。臨場感の演出ですが、これがあるだけでかなり酔いやすくなっているので、切りましょう。バイオハザードなど、リアルよりのFPSではこれがついていることが多いので、酔うなと思ったらここをチェックする。
キャプチャにはうつってないけど、ゲーム画面にでてくる説明にも「カメラの動きを調整する。軽減することで画面酔いが改善される場合がある。」とあります。
ゲームプレイ < エイム中の揺れを「武器」にする
エイム中の武器の揺れを、画面 or 武器で選べます。画面にすると、追加のカメラモーション同様に揺れるので、武器に変更します。
インターフェース < 画面中央ドットのオーバーレイをオンにする
洋ゲーによくについてる*1。画面中央にちいさな点が表示される。これがあると揺れる画面の指針になるので酔いにくいとされる。これをオンにする。
スプラトゥーンで配信画面につけてる人いるけど、あれです。長尾先生とかがつけてます。中央にちっちゃなアイコンが見えるけどそれ。
グラフィック、全部切る
サイバーパンクは超美麗映像が売りのひとつなので、デフォルトで画面にさまざまなエフェクトがかかっています。酔って1ミリもプレイできねえという人は全部切る。
超美麗映像なのに!? という人もいるかと思う。
わたしが特に酔いやすそうだと思うのは、色収差とレンズフレアので、それだけでもいいかもしれない。個人差は絶対あるので、いろいろ試してください。
色収差というのは、色ずれのこと。3Dメガネで飛び出す! みたいなやつがわかりやすい。
レンズフレアは写真撮影するときにキラリと入り込む太陽の虹みたいなやつのこと。
操作 < 感度を遅くする
デフォルトがどうなっていたかわからないんですが、カメラ速度が早いと酔いやすいので、少し遅くしましょう。サイバーパンクはFPSだけどPvPではないので、カメラを遅くしても戦いにくいということはない。むしろlv40くらいになると、どの敵にも楽勝になるくらいのバランスなので安心してくれ*2。
酔い止めリストバンドはもうしてない
薬以外のものは基本的におまじないなので(笑)。でもつけてないより、つけてるほうが酔いにくいような気がしたのは本当。そして失敗してもそんなに悔しい値段じゃないのも事実だから、気になる人は自己責任で試してください。
酔い止めリストバンド、わりと効いている気がする。 - お読みあそばせ
最近酔いで諦めたゲーム:セールで買ったGod of War(以下GoW)
TPSだけどキャラとカメラの位置が近く、一本道の閉塞感あるフィールドで、前後ろ右上下から敵がでてきて忙しいためにどうしても酔う。服薬し、根性でやるほどの魅力に気づけぬまま積んでる。セールで買ったので1000円くらいの損失ですんでることが幸い。
TPSで酔う原因のひとつに、カメラの位置とキャラの位置が近いことがある。設定でいじれない場合は諦めるしかない。
自分は街中や宿屋など狭いフィールドが嫌だ。カメラがキャラによりがちになってしまうので、現実的じゃないけど家はキャラよりかなり大きめに作ってて欲しい。原神とか、家の階段や狭い路地に入ると「嫌な感じだ……」となる。
設定に気が利いてるゲーム:スカーレットネクサス
TPSで酔う原因のもうひとつ、カメラの追従のオンオフがある。さらに追従速度の調整もついてる。アプデで追加されたと記憶しているが、その速度が結構速かったように思います。このアプデがくるまでは速度1にしてた。
カメラ設定で酔う場合、運営にアピールしておけばこういうアプデがくることもあります。助かる!
カメラの追従速度というのは、動いたあとキャラの向いてる方向にカメラがゆっくり補正されるやつ。これも酔う原因になりやすいので、TPSで酔うなと思ったらこれを切りましょう。
慣れるしかない、がんばろう
がんばろう。
この他にも以前の記事に書いた基本的なことも効果があります。以下のものは自分がやって、違うなー効果あるなーと思ったやつ。
- テレビやモニタから距離をとる、小さめのモニタにする
- 明るい部屋でプレイする
- 正しい姿勢でプレイする*3
ただ、わたしがGoWを諦めたように、どうしても無理なことも往々にしてある。そういうときは涙を流して「すまんかった」と思ったり、youtubeで人の配信みたりしましょう。つまらなかったわけじゃない。酔いに耐えきれなかっただけ、自分の脳が適応しなかっただけなんだから。
ちょっとずつチャレンジしていけば、いつか大丈夫になる日がくるかもしれない*4。