お読みあそばせ

もはやただの日記

FF16を無事クリアしたので清々しい気持ちでこの記事を書いています

FF16を終わらせました。
めちゃくちゃ楽しみなゲームって自分の場合は「まあ2−3日やれば落ち着くでしょう」と思っている。いた。でもFF16はハリーポッターや鹿の王みたいに、続きが気になってなにもかもに集中できない。自分はおもしろい小説を買うと読破するまでは徹夜になりがちなので、本当に危険だった。
クリアしてないのに、テーマ曲も発売してしまうし*1

めちゃくちゃおもしろかったです。話が本当によかった。
小説を読み切るまでは眠れない自分が、ほんとうに眠れなくなる面白さだった。システムにもほぼストレスがなく*2、水星の魔女がガンダムに触れてこなかった人のためにあるように、FF16もいままでFFやJRPGに触れてこなかった人のためにあると思った。
自分は2周目をじっくりやるために、1周目はオートスローの指輪に取得ギルupやAPupの指輪つけて急ぎ足でプレイしている(とはいえクエストも全てやったし、石塔もやった)。かなり快適だった。トロフィーもゲームうま男ややりこみ女じゃなくても取れる無理ない範囲。
いままでのFFが大好きだった大人たちへの配慮もたくさんある。「ああ、この名前はあれで出てきた」とか「このシーンはあれっぽい」みたいなのが結構あるのだ。さすがにlv5でモルボルを相手取るのはマジかよ……となったけど、おなじみのモンスターもいます。

PS5の機能を最大に使っているのも特徴だと思う。PCにするとめちゃくちゃ大変だろうこれは。けっこういいスペックのマシンが必要になるのでは?
ハプティックフィードバックやアダプティブトリガーもいい具合に使っていて、手からも目からも没入感がすごい*3。ちなみにこれらの機能はPS5側からオフにできるので、トリガーが重いのが嫌な人はオフにしような。

ここからはネタバレ満載の、キャプチャやツイートとともに思い出を綴る。


動画で振り返る

宝箱を足で開けるキャラ

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ニーアオートマタの9Sぶり(他にもいたかもしれないけど、可憐な美少女が足で宝箱を蹴るのが印象的すぎる)。
FF16は街にあるオブジェクトを破壊できない。「クライヴは王子なので、自国の備品を壊したりはしないだろう」ということだけど、13年も戦闘奴隷しているため宝箱を蹴って開けるようになってしまった。ちなみにこの宝箱はクエストの報酬で頂いたものなので、余計店主の目の前で蹴って開けるようなものではないはず(笑)。
敵に止めをさすときに「くだばれぇ!!」とかも言うので、このクライヴなら街の箱や樽壊しそう。

かっこよすぎる登場(槍必要か?)

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ちなみにこの登場シーンはスタッフも気に入ってるのか、高所から飛び降りてシュバッと変身するシーンが何度か用意されている。
バハムートに変身するのに槍いるか? 問題はいまも解消されてない。

FFってこういうところあるよね

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FF16、死者や戦闘・戦争の表現がすごくリアルで、つらい話なんだけど、別にそれは16に始まったことでない。FFがドラクエと大きく違うところがそこ*4だと思うけど、そんなつらいFFのギャグセンスがバーンと出てると思う。FFってこういうところあうよね。クライヴ、わざとなの?

おぼっちゃまジョシュア

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ジョシュアはもともと体が弱く、瀕死のところを教団に助けられたために、クライヴと違い生き方が根本的に上位者。旅をしているのである程度ひとりでなんでもこなせるけど、人に世話してもらってあたりまえなんだろうと思って……。ジルもクライヴもびっくりしてるカットを挟んでくるのも好き。

キャプチャで振り返る

お父様の昔の服とのことだけど、エッチすぎる。サイズがあってない。

お父様もこんな胸元パツパツだったのかよ……。胸元の三角のところエッチすぎじゃん……とずっと思っていた。ちなみに自分はどっちかというより、圧倒的に受けっぽい細身のキャラが好きだし、ショタが好きなのでこんな筋肉だるまに劣情を抱くことはないと思っていたんだけど、ずっと「エッチだ」と思っていた。

FF15のうまそう料理たちの技術が生かされている(……)

FF15は「食べ物のシズル感がやべえ!」と話題になった。その技術が使われた料理がこちら()。まっっっっっっっz……おいしいらしいけどね。魔物の料理本を持っている人が、どうしても食べてみたいので魔物を狩ってきてきてくれ、というクエストなんですが、匂いは臭いがクセになる味とのことです。パクチーみたいなもんかな。
ちなみに魔物の説明のところにも、カニっぽいやつは食用として高値で取引されている、とあったので、よく食べる魔物もいるみたいです。

サボテンダー、FF16では見なかったなあ。

なんと猛烈な精力剤になるらしい。爆笑。砂漠にきたのでサボテンダーいるかな!?と思ったけどいませんでした。トンベリも見なかったなあ。この説明によると、外大陸にはいるとのこと。多少の貿易もしているようで、結構でっかく世界作ったんだなと思った。ポスターは娼館に貼ってあったんですよね。

FF16で一番かっこいい男

あるクエストで知り合うめFF16で一番ハンサムな男。弟でびっくりした。クライヴと似た感じだったので。ジョシュアとクライヴとこの男で兄弟話をしてほしい。ちなみにこのクエストは悲しい結末を迎えてしまうんで、「ばかやろう!!!!!!!」となった。他のクエストはかなり円満にことが収まったのに、なんで!!!!!!! (これだから悲しいゲームがやめられない)

仲の悪かったおっさんが仲直りしてすごい武器を作ってくれる。

FF16、おっさんが張り切ってくれて友情! みたいなのが多い。博多華丸大吉や千鳥、サンドイッチマンなど、おっさんが仲良ししているコンビがTVによくでるようになって久しい。北海道にはながらくNACSがいるので、常々「仲良しのおっさんを見ると世界が平和になる」と唱えていたわたしは、やはり世界平和には仲良しのおっさんが必要……となった。

属性かぶりしているが発動する!

トライアタックみたいなのがでから「まさかトライディザスター!?」と思ったらそうで、ラスボス戦のムービーなんだけど大爆笑しちゃった。フェニックスとイフリートとバハムートで。たまらん……ウヒヒヒ……。
これ本来は火・氷・雷で発動する技なんですよね。じつはFFで水の魔法は珍しい。火と火とレーザーのトライディザスター、熱そう。「吉田のFFはイフリートに炎が効く」と言われているくらいなので、属性が被っていてもトライディザスターが発動する。

ファイナルファンタジーってそういうこと!?

ここめちゃくちゃわくわくしちゃった。FFはずっとクリスタルの破壊を防ぐ物語でした。16では積極的に破壊していくんだけど、破壊したくねえ〜と思っていた。でもディズニーが「魔法にかけられて」でプリンセスを否定する発言をたくさんしたように、FFは16でFFから脱却するのかなとも思った。FF15でもクリスタルはかなり不気味に描かれていたので……。
そしたらラスボス戦でこのセリフがでて「ウワアアア!!」となったのだった。セリフ的には禁書目録なのに。

999999ダメージのパンチ

最後めちゃくちゃ熱い展開で、おつかれさま!!!!!! となる。燃えた拳でラスボスを殴るなんて、グレンラガンみたいなのが熱くないわけがないんだよ。大切なものはたくさん無くしたし、これから世界は地獄になるけど、覚悟を決めて歩いた男の物語でした。ファイナルファンタジー・オブ・ベルセリア。

ツイートで振り返る

クライブ、死ぬのか?

これは発売日にプレイして速攻「クライヴ、死ぬな」と予感している自分。

貴族とはなにか

貴族・平民・奴隷・騎士の地位的関係性は、本好きの下剋上とランドリオールでかなり鍛えられている。
本好きって貴族に関してかなり複雑なので読むと面白いです。領主の息子ヴィルフリートは祖母がかなり……毒祖母で、母親からヴィルフリートを取り上げて育てたんですよね。好きな子を守りたくて、神殿送りになった息子のために法を犯すほど。嫌いな子供は徹底的に排斥するキャラクター。
そのため牢屋にいったあとも、ヴィルフリートは本質的には祖母を嫌いになれない。自分には優しかったから。でもヴィルフリートの弟妹に祖母への情は一切ない。優しくされてないから。
ジョシュアが母親を助けようとしたもの、多分そういうことなんだろうなと思った。

歌詞がネタバレ

だいたいその通りで、ED終わったあと見返して笑った。
いままでクライヴは「神不在で人間だけでなんとかやっていける世界」を作ろうと奮闘していたんだけど、どんどん神に近い存在になって、最後偽神と神に言われてしまうので、自分は、もうそうなったらクライヴは神と共倒れするしかないし、ドミナントもみんな死ぬしかないよなあと思っていたらそうなったのだった。
TOBもそうだけど、命をかけて戦って、望む結末が得られて死ぬのはいいことだと思う。ただ、ベルセリアのあとのゼスティリアをみると、人間は結局忘れる生き物なのだとも思うのだった。気になる人はテイルズ・オブ・ベルセリアとゼスティリアとやりましょう*5


こんな感じ。
ここまで読んだ人はネタバレを気にしないか、すでにプレイが終わった人だと思う。
P3やTOB、TOAあたりが好きなひとにはめちゃくちゃおすすめ。漫画だとハガレンとか。今ある地獄を壊して、新しい地獄で生きていくっていうゲーム、わりとありますけど大好きです(カリギュラとか)。
主人公が死んでしまうことが嫌だという人もいると思うけど、完璧にうまくおさまった。ストーリーが面白いと思っている人は、サブクエも全てやることをおすすめします。いままで攻略本や設定集でやっと明かされるようなことも、うまくサブクエで出してくれて助かった。

あと自分が今までに読んだ様々な物語の集大成みたいな感じ。FFに限らず。年齢を重ねるとまた別の楽しみ方があるな、と感じた。これを10代でやってもここまでの感動は得られなかったように思う。今出会えてよかった。

ここ数年、おそらくこれを超えるJRPGは出てこないと確信がもてるものすごいゲームでした。

*1:米津玄師の曲は作品の芯を穿ちすぎているため、クリアしないまま聞いてしまったら何がネタバレになるかわからない恐怖がある。我慢できずに歌詞はみたけど。

*2:カメラの微妙な自動追従が若干「酔い」を呼ぶ。あと画面がめちゃくちゃキレイなので、自分は高画質でプレイしきったしとくに酔わなかったけど、フレアやブラー、加速度の演出を切る設定はあってもよかったのかなと思う。このへんの改修は比較的容易なはずだし、実際発売前特番ですでに見積もりをとってると言っていたので、そのうちアプデがくると思います。

*3:ハプティックフィードバックは、GHOSTWIRE:tokyoがすごいぞ。

*4:ドラクエは魔物VS人間だけど、FFはわりと"人間の業"の話であることが多い。FF5ですらエクスデスはムーアの森にあつまった邪念が形になったものなので、ほぼ人間の怨念……うしおととらでいう、白面の者みたいな生まれなのでほぼ人間のせいである。

*5:リリース順ならゼスティリアから。時代順ならベルセリアから。