お読みあそばせ

もはやただの日記

就職氷河期の頃から未だに流れ続けているわたしの血液について

日記、遅れました。 と思ったけど、だいたい1週間ぶりくらいでした。

わたしの今まで

鬱状態というべきか。この話をインターネットでしたことがあまりないんだけど、いろんな人に見てもらうことで浄化? になったり、自分を落ち着かせたり、誰かの勇気になったりすることがあるのを、わたしはよく知っているので書こうと思う。

自分は就職氷河期の末期あたりに就活をしていた。末期なので真なる氷河期の人よりは売り手市場になっていたと思うが、地方都市の中小で、デザイン高専出で、ぼんやりと生きていたので就活には失敗した。ほんとうに100社くらいエントリーしてお祈りを貰いまくっていて、周囲とも「このままだと神になるわw」と笑ってた。
リクルートスーツで就活していると「わたしって本当に社会に出て働けるのだろうか」と不安だったし、働いているビジョンが一切見えなかった。いろんな企業に断られているうちに、自分って価値がないんだなと思い、表面的には明るく振る舞っていたけど、もう面接はしたくないし、他人にジャッジされたくないと強く思っていた。

しかし幸い氷河期だったので、社会は新卒に優しく補助金で、インターンシップ? アルバイト? 職業体験? に応募した。
最初の会社がわたしを含めて3人しかいない、Webサイト屋さんで、そこはとてもいい会社だった。いい会社だったんだけど、試用期間が終わったら「うちではまだ雇えない。アルバイトとしてなら雇えるんだけど」と言われて迷ったが、母の「それって嘘じゃん!」という言葉で、わたしはそれを断ってしまった*1
嘘、というのは、人材派遣会社のプログラムで「働いたあとはそのまま会社に所属することもできるよ!」という触れ込みだったからだ。わたしも少しがっかりもしたが、これが1回きりではないので、次の会社に行くことにした。ちなみにこのことについて、おしいことしたな〜、とは思うけど、あの頃の自分クソが〜! とは思ってない。自分の性質として、過去を悔いても仕方ないがベースにある。

次の会社は札幌では比較的有名なWebサイト屋さんだった。Webサイト以外もちょこちょこいろんなデザインをしている。ここが以前の会社と違ったのは、ブラック企業だったことだ。当時は珍しくもないが、夜、誰がいつ帰っているかわからない。おそらくほとんどの人が終電までいたと思う。自分は前述の通り、職場体験で入っていたので、定時になったら帰っていたが、朝は9時か10時から出社して、わたしと一緒に定時で上がる人は数ヶ月の間で誰もいなかった。
そして社長が毎日誰かを、狭い社内の真ん中にある大きなテーブルで怒鳴りつけている。毎回違う人が、日々数時間怒鳴られている。自分はものをつくるのが好きで、あらゆるものをつくる人を尊敬しているので、社長は自分は一切そのものづくりに携わっているわけじゃない(企画や販促営業などはしているが、制作自体には関わってなかったと思う)のに、お客さんに失礼があったわけでも、締切を守れてないわけでもないのに、そんなに毎日怒鳴り散らすことある? と思っていた。
そして思ってるうちに、自分が怒鳴られているわけではないのに、出社できなくなってしまった。電車に乗ろうと思ったら、怖くて乗れなくなってしまい、会社にはそのまま休む連絡をいれて、人材派遣会社のほうにも連絡して「社長が毎日誰かを怒鳴りつけているのがストレスで、会社に行くのが怖いので無理です」と伝えた*2
その人材派遣会社とはそれきりである。

たぶんこのとき少し鬱だったかもしれない。というか、電車に乗れなかったんだから鬱だったんだろう。ただ気分としてはストレスまみれの会社をやめられてよかったな〜! だった気がする。まわりもまだまだバイトの友人が多くて、焦る必要ないか〜、と考えてインターネットに関する会社でアルバイトを何社かしたりしていた。
そんなときにガール社という、女性向け同人誌業界の評論誌を作ろう、というのに誘われてDTPをやることになった。お金はなかったけど、毎日やることがあって、自分が大学で少しかじったInDesignの技能が役に立って、鬱っぽい気分はすぐ晴れた。

その後仕事も、友だちがフルリモートのマークアップの仕事を紹介してくれた。その子はそこで働きながら留学したり、転職を繰り返していたが、わたしは社会に出るのが潜在的にずっと怖くて、それから10年以上そこでフルリモートの時給でマークアップをしている。雇用保険には入っているが時給だし、道具も概ね自分で揃えている。健康保険と税金は払ってるけど、形態としてフリーランスの集まりみたいな会社だったので、社会保険的なものはない。
コロナをきっかけにまた少し会社の様相が変わっていて、仕事をせっついてせっついて貰っている状態だ。さすがに、本当にさすがにまずいと思い始めた。親も退職が目の前だし、もうひとつ安定的に仕事をくれる委託先を探すか、会社員になるかしたほうがいいと真剣に考え始めた。
なぜなら一昨年買ったエアコン代を給与でバックできてないからだ。貯金よりは増えるだろうし、しないよりマシだろうと思ってやってる積立NISA(それも月々1万円だ)とお釣り投資の帰りで補填できたけど、つまり給料は増えてないどころか減っている。時給なので自分が働いてないだけだけど。

10年来の友人が誘ってくれたので外に出た、これはおまもりの戦車です。

転職を考えた途端フラッシュバックで鬱になりかかっている

転職活動を真面目に考え始めた瞬間、生理でホルモンバランスが不安定だったところに直撃して、フラッシュバックして、如実に鬱を感じている。朝は心臓が苦しいし、異様に早く起きてしまうし(4時とか)、お腹は減るのに食欲はない。自分では意識してなかったけど、声も小さくなって、顔色もすごく悪かったらしい。つい先週まで楽しくやってたゲームもやる気がおきないし、SNSも全然見る気力がなくなってしまった。
そうなると、もう家でマークアップしかやってこなかった、社会経験ほぼ皆無、40目前で将来は生活保護まっしぐらか、カスだな……と思うようにり「終わりやね」になった。その日は1日布団の上から動けなかった。

幸い仕事がポンときたので、早朝起きて、居間のソファでうたた寝をして、朝ドラをみて(ちょうど戦争と別れが続いていて辛い)、仕事をする。マークアップしてる間はなにも考えなくていいし、仕事している間は少し気が楽だ。お腹は減るけど食欲がないので、食パン半分とかをかじって、夕方になったら居間のソファでまた丸くなる。

ということをしていた。ぼちぼち1週間になる。
一応転職エージェントにもすぐ登録したんだけど、こうなってしまって、メールが来てると就活を思い出して手が震えるので、せっつきメールをしてくれた人には「就活とブラック企業を思い出して鬱になって転職活動どころじゃないので保留させてくれ」と返信した。ちなみに返信はエージェントの自己紹介より、3割り増し機械的で、転職活動全般の相談なんだな、氷河期のフラッシュバック鬱には非対応だなって実感した(それはそう)。

メンタルクリニックか心療内科に行ったほうがいいだろうなと思ったけど、母がなんの恨みがあるのかやめろというので*3、精神科から患者さんが回ってくるような、メンタルに効くマッサージを受けて、いま少し楽になったと思う。母には顔色が戻ってきたし、声も大きくなったと言われた。今日は少し晩ごはんも多く食べられた。

久しぶりに手をつけた模型もこのへんで止まってる

SNSの人はやさしい

さて我が家。母は育児ノイローゼ、毒親といじめサバイバーで、妹も鬱の経験がある。つまり家が優しい。
久々に会った友人も気分の落ち込みに理解があったし、SNSでも転職経験者や、鬱経験者が優しい言葉をかけてくれて、それが、社会的にカスかもしれないけど人間的には真っ当だなと思わせてくれた。

転職が怖いことに関して、インターネットを漁ると「はじめてのこと、知らない場所に行くのは怖いものだから、あんまり気にしなくてもいい」という意見が散見されて、みるのをやめた。それはそうだけど、そういうレベルの恐怖じゃないんだよ。自分でもびっくりだけど、そのくらい最後の氷河期でわたしは傷ついていたし、その後の怒鳴る社長によってエグられて傷は、心の奥のほうでまだジワジワと血を流していたらしい。
前述の治療院で少し体調はよくなったけど、就職に関するメールに返信しようとすると、すごく怖いし、涙が出てくるし心臓も痛くなる。前の体調に戻れば平気でできるようになるんだろうか。どこか、誰かに相談して解決してからのほうがいいんだろうか。

いまもこれ書きながら指の先が冷たくなってるのがわかる。書いて楽になった、とかもないんだけど(なぜなら一向に解決していないからである)、記録として書いて置こうと思うくらい、文章を書くのが染み付いていたのは、ひとつの発見だった。あとマークアップも(とくに意識せずできる)。
とち狂って鬱なのにいろんな職業みていたけど、お金を稼ぐなら文字を書くことか、インターネットで稼ぐのが気持ちとしては楽だろうという発見があった。

商売っ気のないマッサージ屋の先生に「食欲が戻ってきたらまたすぐ来たほうがいいよ」と言われたし、依然不安は継続中だし社会的にカスだけど、周りが優しいこと、それゆえに自分が人として間違ってないことがわかったので、自愛も含めてなんとか立ち直りたいとは思っています。

追伸

友だちはわたしを慰めるためにお茶など誘って下さい。

*1:ちなみに母はいまも若干それを引きずっているので、わたしに一度も強く「就職しな!」と言ったことがない。家賃をいれてくれとは言うので、常に家賃は払えるくらいのバイトはしていた。ちなみにこの会社はいまは結構大きくなっていて、東京にも支社がある。

*2:ちなみにこの会社はあんまり大きくなってない。会社のサイトも当時のままである。生きてるのか?

*3:メンタル友だちに薬漬けにされるからやめときな! て言われてそれを信じている(笑)